HTMLのタグについて
コンピュータにも認識できる文書を書く
コンピュータに認識できる文書にするためには、HTMLのタグを使って記述する必要があります。このタグを使って文書内の構成要素を囲むと、コンピュータにも認識できる文書になります。
コンピュータが要素を認識しづらい文書
HTMLで使用されるタグについて、具体的に見てみます。次の例文を見て下さい。
今日の出来事
今日は朝から槍が振っていた。雨や雪ではなく槍だ。
学校に無事に行けるのか心配だったが、何とか上手く避けながら登校できた。
教室に入ると誰もいなかった。どうやら臨時休校になったらしい。
この例文では、まず最初に「今日の出来事」という「見出し」があり、その後に本文となる「段落」が続きます。このような文書の構成では、人間であれば見て認識することができますが、コンピュータには認識できません。
コンピュータでも要素を認識できる文書
そこで、それぞれの構成要素がコンピュータに認識できるように、タグを付けてあげます。
上の例文では「見出し」と「段落」を示せば良いので、「見出し」と「段落」を示すタグを付けます。このとき、範囲も分かるように、開始部分と終了部分の両方にタグを付けます。ただし、終了部分のタグには「/」も付けて範囲の終わりが分かるようにします。
上の例文に、タグを付けてみると次のようになります。
<見出し>今日の出来事</見出し>
<段落>今日は朝から槍が振っていた。雨や雪ではなく槍だ。</段落>
<段落>学校に無事に行けるのか心配だったが、何とか上手く避けながら登校できた。</段落>
<段落>教室に入ると誰もいなかった。どうやら臨時休校になったらしい。</段落>
このように、予めタグを決めておけば、コンピュータにも文書内の要素を正確に判断できるようになります。
実際のタグは決まった英数字
上の例では分かりやすくタグを日本語にしましたが、実際のタグでは「見出し」なら「h」、「段落」なら「p」という英単語の頭文字を使います。
また、見出しには大見出しや小見出しなどの種類があり、見出しが複数あれば使い分けます。実際のタグを使うと、例文は次のようになります。
<h1>今日の出来事</h1>
<p>今日は朝から槍が振っていた。雨や雪ではなく槍だ。</p>
<p>学校に無事に行けるのか心配だったが、何とか上手く避けながら登校できた。</p>
<p>教室に入ると誰もいなかった。どうやら臨時休校になったらしい。</P>
例文に使われている、<h1></h1>
と<p></p>
は、HTMLでは頻繁に使用されるタグです。HTMLのタグはシンプルで分かりやすいもので、タグの多くは英単語の略語になっています。
これらのタグは使っているうちに覚えていきますが、英単語をイメージするとより覚えやすくなるかもしれません。