運用力を鍛える英文法基礎【第1回】

01/26/2020英文法自動詞,第1文型,他動詞,英文法,第3文型,名詞,動詞

運用力を鍛える英文法

大学別の個別試験のような記述形式の試験では、いくら知識があっても、その運用力がなければ上手くいきません。センター試験から共通テストに変わって、思考力・表現力・判断力を問われる問題がより一層増えることが考えられます。

これからの受験生にとって、運用力は大切な能力となるでしょう。応用力のある人は、知識を適切に運用できる運用力をもつ人のことです。たくさんの知識を蓄え、それを適切に運用できる応用力のある人になりましょう!

文法的に誤りのある英文を訂正してみよう

次の英文は、問題のない英文に見えます。しかし、文法的な誤りがあります。どこに文法的な誤りがあるのか分かるでしょうか。また、文法的に正しい英文に訂正できるでしょうか。

【問1】日本語訳を参考に、次の英文の文法的な誤りを直しなさい。

We reached to the hotel around 6 p.m.

「私たちは午後6時ごろホテルに到着した」

※英文には文法的な誤りがあります

誤文訂正に必要な知識

少なくともこの問題を解くのに必要な知識は以下の通りです。

  • 自動詞(Vi)と他動詞(Vt)
  • 第1文型(SV)と第3文型(SVO)

自動詞(Vi)と他動詞(Vt)

英語の単語は、英文の中での働きに応じて、名詞や動詞などの品詞に分類されています。また、英文を形作るものを英文の要素と言い、品詞によってどの要素になるのかが決まっています。

品詞の中の1つに動詞があります。動詞は、英文の要素としてとても大切な述語動詞(V)に用いられます。単に「動詞」と言ってしまうと、品詞としての動詞と、英文の要素としての動詞とが分かりづらいので、ここでは要素としての動詞を述語動詞(V)と呼んでいます

動詞には自動詞(Vi)と他動詞(Vt)があります。自動詞(Vi)と他動詞(Vt)は、その後ろに「目的語(O)」を必要とするかどうかで分類されます。

目的語(O)は、英文の要素の1つです。目的語(O)になる品詞には、名詞や代名詞があります。また、それに準ずる名詞句や名詞節なども目的語(O)として用いられます。

自動詞(Vi)と他動詞(Vt)

  • 自動詞(Vi):後ろに目的語(O)を必要としない動詞
  • 他動詞(Vt):後ろに目的語(O)を必要とする動詞

自動詞と他動詞の大まかな識別法

実は、中学の国語に「自動詞」「他動詞」ということばが出てきます。そこでは、自動詞は「動作や作用を主語自体の働きとしてだけ示す動詞」と学習します。また、他動詞は「動作や作用を他に対する働きかけとして示す動詞」と学習します。

簡単に言えば、自分だけで完了できる動作が自動詞で、対象を必要とする動作が他動詞です。ニュアンスとしては英語でもほとんど同じです。これを参考にすれば、動詞の意味から自動詞(Vi)と他動詞(vt)の識別が大まかにできます。

ただし、あくまでも「ほとんど同じ」であって、日本語と英語は別言語であることに注意しましょう。日本語との共通点や相違点を比較するのは、英語という言語を理解するうえで問題ありません。しかし、必要以上に日本語に引っ張られないように注意が必要です。

第1文型(SV)と第3文型(SVO)

述語動詞(V)が自動詞(Vi)か他動詞(Vt)によって、英文の文型が決まります。ですから、自動詞(Vi)と他動詞(Vt)を識別できるのは、英文を読んだり書いたりする上で大切なことです。

述語動詞(V)が自動詞(vi)であれば、第1文型(SV)または第2文型(SVC)の英文です。それに対して、述語動詞(V)が他動詞(vt)であれば、第3文型(SVO)、第4文型(SVOO)、第5文型(SVOC)のいずれかです。

自動詞(Vi)と他動詞(Vt)で決まる文型

  • 自動詞(Vi):第1文型(SV)、または第2文型(SVC)
  • 他動詞(Vt):第3文型(SVO)、第4文型(SVOO)、第5文型(SVOC)のいずれか

動詞が他動詞(Vt)であれば、その後ろには目的語(O)となる名詞や代名詞、それに準ずる句・節が続きます。このことは逆も成り立ちます。後ろに名詞や代名詞、それに準ずる句・節が続けば、動詞は他動詞(vt)です。

動詞の推測

  • 動詞が他動詞(Vt) ⇒ 後ろに続くのは目的語(O)となる名詞や代名詞など
  • 動詞の後ろに続くのが名詞や代名詞など ⇒ 動詞は他動詞(Vt)

英文の要素に関わる主要な品詞

品詞によって英文の中での働きが決まっています。ですから、単語を覚える際に品詞まで覚える必要があるのです。大変そうに感じますが、英文の要素に関わる品詞は意外と少ないです。

品詞主語(S)述語動詞(V)目的語(O)補語(C)修飾(M)備考
名詞××代名詞も同様
動詞××××自動詞か他動詞かで文型が決まる
形容詞×××名詞(代名詞)を修飾することもある
副詞××××要素にならず、名詞(代名詞)以外を修飾
前置詞×××名詞と共に形容詞句や副詞句をつくる

一覧表にまとめると、それほど複雑な話ではないことが分かります。もちろん、接続詞や疑問詞など他にもありますが、表にまとめた品詞の働きを覚えるだけでもだいぶ違います。単語を見て品詞が分かるようになると、英文の構造を把握しやすくなります。

予備知識を確認したので、英文の文法的な誤りを訂正してみましょう。