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複素数と方程式|2次方程式の解と係数の関係について

数学2

2次方程式の解と係数の関係を扱った問題を解いてみよう

次の問題を解いてみましょう。

次の 2 次方程式の 2 つの解の和と積を求めよ。

(1)2x2+3x=0(2)3x2+5=0

公式を利用するとき、公式の文字と代入する数との対応関係を正しく読み取りましょう。

問(1)の解答・解説

問(1)

次の 2 次方程式の 2 つの解の和と積を求めよ。

2x2+3x=0

解と係数の関係を利用するために、対応する数を正しく読み取ります。

問(1)の解答例 1⃣

与式を変形すると2x2+3x=2x2+3x+0よって、a=2 , b=3 , c=0

与式には定数項がないことに注意しましょう。文字と数の対応関係が分かりました。ただし、答案を作成するとき、解答例1⃣を記述せずに、解答例2⃣から記述します。

解と係数の関係を表す式に、対応する数を代入して整理します。

問(1)の解答例 2⃣

2x2+3x解と係数の関係より、2 つの解の和は32同様に、2 つの解の積は02=0よって、和は 32 、積は 0

2次方程式と言えば、基本は3項式です。2次の項、1次の項、定数項の3つです。2次方程式が3項式でないときには注意しましょう。

定数項がない=定数項が0

問(2)の解答・解説

問(2)

次の 2 次方程式の 2 つの解の和と積を求めよ。

3x2+5=0

問(1)と同じように、解と係数の関係を利用するために、対応する数を正しく読み取ります。

問(2)の解答例 1⃣

与式を変形すると3x2+5=3x2+0x+5よって、a=3 , b=0 , c=5

与式には1次の項がないことに注意しましょう。文字と数の対応関係が分かりました。ただし、答案を作成するとき、解答例1⃣を記述せずに、解答例2⃣から記述します。

解と係数の関係を表す式に、対応する数を代入して整理します。

問(2)の解答例 2⃣

解と係数の関係より、2 つの解の和は03=0同様に、2 つの解の積は53よって、和は 0 、積は 53

与式は2項からなる2次方程式です。3項式であることが基本なので、欠けた項を探しましょう。

1次の項がない=1次の項の係数が0

解と係数の関係は、対称式と関連付けて出題されることが多いのが特徴です。対称式については、次の単元で学習します。それまでに解と係数の関係をきちんと理解しておきましょう。

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さいごにもう一度まとめ

  • 2次方程式の2つの解の和と積は、各項の係数や定数項で表される。
  • 係数や定数項が負の数のとき、文字と数の対応関係に気を付けよう。
  • 1次の項や定数項のない2次方程式には気を付けよう。
  • 対称式を扱った式の値では、解と係数の関係がよく利用される。