複素数と方程式|2重解をもつ条件について

3次方程式が2重解をもつ条件を扱った問題を解いてみよう
次の問題を解いてみましょう。
問
問の解答・解説
3次方程式を扱った問題なので、まず因数分解することを考えましょう。また、定数aの値が分かったら、3次方程式の解を確認することも忘れないようにしましょう。
剰余の定理や因数定理を利用して、因数となる1次式を見つけます。方程式の左辺をよく観察しましょう。意外と簡単に因数となる1次式が分かります。
問の解答例 1⃣
因数となる1次式が分かったら、組立除法で3次式を割り算します。組立除法の結果は以下の通りです。3次式には1次の項がないことに注意しましょう。1次の項がないので、係数は0と考えます。
3次式を因数分解できたら、与えられた3次方程式を因数分解した形にします。この因数分解の結果から、解を求めるための方程式を新たに導きます。
問の解答例 2⃣
3次方程式の解の1つは、1次方程式からすぐに分かります。この解をもとに場合分けをして、2重解をもつときの条件、言い換えると定数aの値を求めます。
まず、2次方程式が重解をもつときです。ただし、1次方程式の解とは異なることも忘れないようにしましょう。
問の解答例 3⃣
誤って3重解にならないように、2次方程式がx=2を解にもたないという条件を付けています。判別式の条件だけでは、2次方程式が重解をもつことは言えても、x=2を解にもたないことは言えないからです。
定数aの値が分かったので、このときの残りの解、つまり2次方程式の重解を求めます。
問の解答例 4⃣
次は、2次方程式の解の1つが2となる(1次方程式の解と同じになる)ときです。もちろん、2次方程式の残りの解は2になってはいけません。
問の解答例 5⃣
定数aの値が小さい順に書き並べています。解いた順番と前後するので注意しましょう。
また、3次方程式が2重解をもつのは3通りあり、そのときの解も求めなければなりません。定数aの値に対応させてそのときの解を書き並べましょう。いい加減な記述だと最後に混乱するので、記述の仕方を工夫しましょう。
組立除法が上手くいかないとき
問の3次式あっても、最低次数の文字(ここでは定数a)について整理すると、3次式を因数分解できます。
最低次数の文字に注目して因数分解する
2次方程式の重解の求め方
2次方程式の重解を求めるとき、素直に方程式を解く人が意外と多いかもしれません。間違ってはいませんが、その解き方は効率の悪い解き方です。マーク形式などの時間に余裕がない試験では、方程式を解くという基本的な解法はおすすめしません。
2次方程式が重解をもつことが分かっているとき、その重解は以下のようになることが分かっています。
2次方程式の重解
このことを知っておくと、方程式をわざわざ解く必要がなく、時間短縮になります。暗算で解けるので、とても便利です。
本当に上述の解となるのかを確認してみましょう。
2次方程式の重解を実際に求めてみる
上述のことから、2次方程式が重解をもつとき、その解は2次の項と1次の項の係数だけ決まります。この性質を上手に利用して、方程式を解かずに済ませましょう。
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先日、英語の民間検定試験導入に変更があった大学共通テスト。今後も内容が変更される可能性があるので、こまめに情報収集しておきたいところです。
数学でも記述問題が導入されますが、センター試験と本質的には変わりません。共通テストであっても誘導形式に沿って解くので、大筋ではほとんど変わりません。
また、数学ではどんな問題でも基本的に過程を無視して解くことはできません。つまり、記述しながら解くことは、共通テストに限らず、日常的に行います。日常学習で意識的に取り組んでいれば、記述の訓練は特別に必要ありません。
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大事なことは、自分に合った教材を徹底的に活用することです。どの教材を選ぶにしても、自分の目で中身を確認し、納得してから購入することが大切です。
さいごにもう一度まとめ
- 3次方程式の問題では、因数分解を優先しよう。
- 3次方程式が2重解をもち方は2通りある。
- 1次式の因数を見つけて因数分解しよう。
- 2次方程式の重解は公式を用いて求めよう。
- 3重解にならないように、他の解も確認しよう。