式と証明|分数式の乗法や除法について

分数式の乗法や除法を扱った問題を解いてみよう
次の問題を解いてみましょう。
問
問(1)の解答・解説
問(1)
問(1)は、分数式の乗法です。分母や分子をそれぞれ因数分解します。
問(1)の解答例 1⃣
分数式の基本性質に従って約分します。整式が残っていれば、分母どうし、分子どうしをそれぞれ掛け算します。
問(1)の解答例 2⃣
約分した結果、分母と分子がそれぞれ1になるので、掛け算する必要はありません。
問(2)の解答・解説
問(2)
問(2)も分数式の乗法です。分母や分子をそれぞれ因数分解します。
問(2)の解答例 1⃣
分数式の基本性質に従って約分します。整式が残っていれば、分母どうし、分子どうしをそれぞれ掛け算します。
問(2)の解答例 2⃣
分母と分子に整式がそれぞれ1つずつ残るだけなので、掛け算する必要はありません。
問(3)の解答・解説
問(3)
問(3)は、分数式の除法です。除法を乗法に置き換えから、分母や分子をそれぞれ因数分解します。
問(3)の解答例 1⃣
分数式の基本性質に従って約分します。整式が残っていれば、分母どうし、分子どうしをそれぞれ掛け算します。
問(3)の解答例 2⃣
約分した結果、分子に整式が1つだけ残り、分母が1になるので、掛け算する必要はありません。
ちなみに、数や整式を分数にするとき、最も簡単な形は以下のようになります。分母を1にすれば、分数に置き換えることができます
数や式を最も簡単な分数にする
問(4)の解答・解説
問(4)
問(4)は、分数式の乗法と除法が混ざった計算です。乗法に統一してから、分母や分子をそれぞれ因数分解します。
問(4)の解答例 1⃣
3次式の因数分解があるので注意しましょう。
分数式の基本性質に従って約分します。整式が残っていれば、分母どうし、分子どうしを掛け算します。
問(4)の解答例 2⃣
約分した結果、分母と分子がそれぞれ1になるので、掛け算する必要はありません。
基本レベルであれば、簡単に約分できるものが多いですが、実際にはそれほど多くありません。それでも分数式を扱う場合には、整式を因数分解して、因数を調べることを優先しましょう。
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さいごにもう一度まとめ
- 整式を扱った分数式では、整式を因数分解しよう。
- 分数式の乗法や除法では、整式を因数分解して約分できるか調べよう。
- 整式の因数分解は数学1で学習した内容なので、できるだけ暗算で手早く因数分解できるようにしておこう。