数と式|平方根について

平方根を扱った問題を解いてみよう
次の問題を解いてみましょう。

平方根を扱った問題では、平方根の性質を利用して、平方根の形を変えることを優先しましょう。
問1の解答・解説
問1
√8−√32問1は、2つの平方根の和を表しています。平方根の加減算は中学で学習したように、同類項の計算と同じようにします。もとは分配法則の逆を利用した計算です。
平方根の加減算では根号の中の数が同じであることが条件です。与式の平方根をそれぞれ変形します。
問1の解答例 1⃣
√8=√22×2=2√2√32=√42×2=4√2根号の中の数が揃えば2つの項を整理します。
問1の解答例 1⃣
√8−√32=2√2−4√2=−2√2問1のポイントと解答例をまとめると以下のようになります。

根号の中の数をできるだけ小さくするときのコツは以下のようになります。
根号の中の数をできるだけ小さくするコツ
- 根号の中の数を因数分解(または素因数分解)する。
- 因数分解するとき、4,9,16などの平方数を使った積で表す。
- 根号がついていない数は、平方根の前に置く。
問2の解答・解説
問2
(2+√3)(2−√3)問2は、次の乗法公式を利用する問題です。
乗法公式
(a+b)(a−b)=a2−b2文字と数の対応関係を把握してから、乗法公式に当てはめて展開し、整理します。
問2の解答例
(2+√3)(2−√3)=22−(√3)2=4−3=1問2のポイントと解答例をまとめると以下のようになります。

問3の解答・解説
問3
1√5問3は、分母を有理化する問題です。与式の分母に5の平方根があるので、これを根号がない形に変形するのが有理化です。
分母と分子にそれぞれ5の平方根を掛けます。このとき約分しないように気を付けましょう。掛ける前に戻ってしまいます。
分母と分子をそれぞれ乗算して整理します。整理した後であれば、約分して構いません。
問3の解答例
1√5=1√5×√5√5=1×√5√5×√5=√55問3のポイントと解答例をまとめると以下のようになります。

問4の解答・解説
問4
1√5+2問4も分母を有理化する問題です。問3と異なるのは、分母が単項式から多項式になったところです。
分母が多項式の場合、単項式である5の平方根を掛けたとしても、平方根が分母に残ってしまいます。このような場合には、先ほどの乗法公式を利用して分母を有理化します。
乗法公式
(a+b)(a−b)=a2−b2この乗法公式を利用して、分母を有理化します。分母と分子をそれぞれ整理すると、有理化できます。
問4の解答例
1√5+2=1√5+2×√5−2√5−2=1×(√5−2)(√5+2)(√5−2)=√5−2(√5)2−22=√5−25−4=√5−2入試で頻出なのは問4の計算です。単項式よりも多項式を有理化するパターンが多いので、確実に変形できるようにしておきましょう。
問4のポイントと解答例をまとめると以下のようになります。

実際に掛けているのは1なので、分母に多項式を掛けたら、それと同じ多項式を分子にも掛ける。
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さいごに、もう一度まとめ
- 平方根とは、2乗するともとの数に等しくなる数のこと。
- 平方根には正の平方根と負の平方根がある。
- 負の数の平方根は実数の範囲では存在しない。
- 平方根が無理数のときは、根号の記号を使って表す。
- 平方根の性質は計算に必要な性質。
- 平方根の中でも外でも2乗があれば、根号を外して表せる。
- 根号の中に負の数があるときは要注意。
- 分母の有理化とは、分母に根号がない形に変形すること。