図形と方程式|円の方程式の基本形と一般形について

円の方程式の基本形と一般形を扱った問題を解いてみよう
次の問題を解いてみましょう。
問
問(1)の解答・解説
問(1)
作図は以下の通りです。


中心の座標が与えられているので、あとは半径が分かれば円の方程式が分かります。
半径の求め方については、図を見るとよく分かります。中心と円周上にある原点との距離が半径です。
問(1)の解答例 1⃣
半径が分かったら、中心の座標と半径を基本形に代入します。代入ミスに気を付けましょう。
問(1)の解答例 2⃣
負の数を代入するときは要注意です。
問(2)の解答・解説
問(2)
作図は以下の通りです。


例題(1)と同じように、中心の座標が与えられていますが、半径が分かりません。円がx軸に接することを利用して、半径を求めます。
問(2)の解答例 1⃣
半径が分かったので、中心の座標と半径を基本形に代入します。
問(2)の解答例 2⃣
x軸やy軸に接する円の半径は、中心の座標から求めることができます。
軸に接する円の半径
- $x$ 軸に接する円の半径
- |中心の $y$ 座標|=(半径)
- $y$ 軸に接する円の半径
- |中心の $x$ 座標|=(半径)
作図すればすぐに気付きますが、覚えておくと便利です。
問(3)の解答・解説
問(3)
作図は以下の通りです。


問(3)では、直径の両端となる2点の座標が与えられています。この2点を結ぶ線分が直径で、直径の中点が円の中心です。上手く作図できれば、中心の座標を大まかに予想できます。
問(3)の解答例 1⃣
円の中心の座標が分かりました。この中心と直径の端点との距離が半径となります。両端の2点のうち、計算しやすい方を選びましょう。
問(3)の解答例 2⃣
中心の座標と半径が分かったので、基本形に代入します。
問(3)の解答例 3⃣
円の方程式を基本形で表す問題であれば、それほど難易度は高くありません。
問(4)の解答・解説
問(4)
作図は以下の通りです。


問(4)では、「中心」という言葉が出てきますが、座標は与えられていません。しかし、半径を求めるためにも中心の座標が必要です。ですから、中心の座標を自分で定義します。
中心がx軸上にあることに注意しましょう。
問(4)の解答例 1⃣
x軸上にある点のy座標はつねに0であることに注意しましょう。
ここで、問題で与えられた2点は、円周上にあります。各点と中心の距離は、半径となるので等しくなります。このことを利用します。
問(4)の解答例 2⃣
aについての方程式を導くことができました。これをaについて解きます。
問(4)の解答例 3⃣
aは中心のx座標なので、中心が原点であることが分かります。次は半径を求めます。
問(4)の解答例 4⃣
半径を求めるには、解答例 2⃣ の式の左辺、または右辺を利用します。中心と半径の情報が揃ったので、基本形に代入します。
問(4)の解答例 5⃣
中心が原点となるので、半径だけを代入します。
中心が原点となる円の方程式